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再建計画を提案する後藤健二市長=夕張市議会で28日午前10時55分、吉田競撮影 北海道夕張市議会は28日午前の本会議で、市が提案した地方財政再建促進特別措置法に基づく「財政再建計画」を議決した。3月6日に国の同意を得て財政再建団体となる見通し。これにより、同市は国の管理下に置かれ、2024年度までの18年で約353億円の赤字の解消を目指す。
後藤健二市長が再建計画策定の経緯について説明した後、採決を行い、午前11時25分、全市議17人のうち共産党1人が反対の挙手をしたが、残る市議の賛成多数で議決した。後藤市長は「これからの18年間もまさにいばらの道。市民の生活に負担を強いることになり、衷心よりおわびしたい。財政再建の道のりは厳しいが、全国が注目している。行政、議会、市民が一致して立ち向かわなければならない」と述べた。
財政再建団体指定は、92年2月の福岡県旧赤池町(現福智町、01年再建終了)以来、15年ぶり。道内では69年の渡島管内福島町(72年再建終了)以来。
夕張市の標準財政規模は約44億円で、返済はその8倍にも及ぶ。再建計画では、徹底した行政のスリム化と事業見直しによる歳出抑制を打ち出した。小中学校や市の支所を統合。職員も今年度当初269人の市職員(消防職員を除く)を09年度当初までに134人、10年度に103人と半分以下に減らすことを明記した。また、職員給与を平均30%カットするなど人件費を大幅に抑制。投資的事業は災害復旧など必要性の高い事業を除き行わず、市の単独事業も廃止する。
一方、歳入増のために市民税の年間500円引き上げやゴミ有料化のほか、下水道使用料▽公民館など施設利用料▽保育料▽敬老パス−−をそれぞれ値上げすることなどを盛り込み、住民の負担を増やした。
同市は、60年代後半にエネルギー政策の転換で市を支えた炭鉱が相次いで閉山。人口はピーク時の10万8000人から約1万3000人にまで減った。しかし、市税や交付税の歳入の減少に対応して、組織のスリム化や人件費の抑制が不十分だった。一方、観光振興や福祉に多額の支出を行い、第三セクターの赤字補てんの増大などで、財政負担が増加した。金融機関などからの一時借入金などを使った不適正な会計処理で、赤字決算を先送りしたが、実質的な赤字は膨大になり、昨年6月、自主再建を断念し、財政再建団体申請を表明。市は「これまでの不適正な財政運営を深く反省し、市民の理解と協力も得ながら財政再建に取り組むことにする」としている。
市は国、道の指導と助言を受けながら財政再建計画を作成。当初、7校ある小学校を1校に統合することや敬老パス廃止など、厳しい内容だったが、統一地方選を控え、全国から夕張市に注目が集まり、地方いじめととられることを恐れた国は方針を転換。住民負担を一部緩和した。【吉田競】
毎日新聞 2007年2月28日 12時02分 (最終更新時間 2月28日 12時52分)

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070228k0000e010054000c.html

夕張は知名度が高く全国から注目を集めているだけに、再建へ向けて着実に進むと良いなと思っています。

  • 宮里、生涯獲得賞金3億円突破・史上最速、最年少 (日経 3/4)

4日のダイキン・オーキッド・レディース最終日で4位となった宮里藍が賞金400万円を獲得し、日本ツアーでの生涯獲得賞金を3億101万5521円とした。
宮里はこれが出場57試合目での3億円突破で、不動の123試合目を抜いてツアー史上最も速く大台を突破。21歳での達成も史上最年少となる。〔共同〕 (18:45)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070304STXKA024204032007.html

21歳で3億円か・・・。努力が結ばれた結果だとは思うが、それにしてもすごいものだ。